家建てます!ブログ

滋賀県で高気密、高断熱の家を建てる記録。

49話 気密検査

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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ!と宣言。
大阪ど真ん中からのんびり田舎暮らしへ。
オット両親、ヨメの4人の2世帯2軒で滋賀南部へ移住計画。
両親はひと足先に移住完了。
その近くに土地を買い、フィックスホームに家を建ててもらう事に。
だんだんと家の形になってきた。
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着工日から50日。


今日は気密検査の日。


外部の検査する人が来て、家中の空気を吸い込むでっかい装置を窓に取り付けてC値とか圧力とかを計測してくれる。


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C値とは=相当隙間面積
どれくらい家にすき間があるのかを数値で表したもの。
数値が小さい程、すき間が少なく「気密性能」が高い。
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我が家の「建物外皮の実質延床面積」は143.27㎡
フィックスホームの目標C値は0.5㎠/㎡以下。


0.5は家全体につきハガキ半分くらいの面積の隙間がどこかに空いている事になる。
高気密と云われているのは大体2.0以下から、らしい。


【オットひとこと】
高気密と言っても政府や業界のコンセンサスが取れておらず、明確な高気密の目標数値は定まっていないみたいです。


さぁ、どうなるかな。
とにかく0.5超えちゃったらやり直し!って言わなきゃいけないから気を遣うなぁ。
行きの車でオットとドキドキしながら話す。


現場に到着すると棟梁、長谷川さん、そして検査員の方がもう着いていた。
屋根や窓ガラス、ドアが入り、窓には大きな装置が設置されている。


現場監督の稲田さんが来て、ドアを閉める。
窓も全部閉めた事を確認して検査員さんが機械のスイッチを入れた。


筒状の装置の中にはファンが入っていて、それで家中の空気を外に出していく。
しばらくすると耳が高層エレベーターに乗った時みたいな状態になった。


検査員の方がドアを開けてみて下さい。
と、言った。
ヨメ、開けようと頑張るけど、なかなか開かない。
ふんむーーー!!
足踏んばって、結構な力を入れてやっと隙間が空いて風がシューッと入ってきた。
じゃ、ご主人も、と言われてオットも踏ん張る。
すごいー!
気密ってこういう事なのね。
エアコンの冷気、暖気も漏れていかないよね。


機械で計測したのでは0.1小数点以下が出ない。
検査員さんが電卓をはじいて他の数字から正確なC値を割り出していく。
1回目のC値は0.125!
フィックスホームの目標C値をはるかに下回る、優秀な数字!
これは北海道仕様の計測方法なんだそう。


2回目の測定。
今度は本州温暖地域向けのモードで測りますね。
本州の高気密だとよくエラーが出るんですよ。
と教えてくれた。


という事はエラーが出ると期待できる数値って事かな。
あ、ほらエラーが出た。
機械から出てきたレシートみたいな紙を見ながら、電卓でパチパチッとやると、


出ました!
C値=0.08です!!!




私達と稲田さん3人でおおお!!ってなる。
稲田さんは「フィックスホーム、初の数値です」
と、優しそうなお顔をさらににっこにこさせて教えてくれた。


 
右が1回目。
左が2回目。
どっちも相当隙間面積:C=0.1㎠/㎡だけど、下の数字を電卓でパチパチしたら0.08になるらしい。
家中の隙間はなんと、名刺1/4くらいしか空いてないらしい!!


圧を戻してドアを開けると棟梁と長谷川さんにも報告する。
家中の気密テープを貼ってくれた長谷川さんは「前日からソワソワして落ち着かなかったっす。今日はよく眠れます!」とにこっと笑ってくれた。


この家を設計してくれた戸井田さん、全体のコーディネートをしてくれた楢崎さん、これからこの家に肉付けしていく部分の外観、電気、壁、照明、設備を担当してくれた川尻さん、みんなの顔が頭をよぎっていく。


現場の基礎屋さん、暑い暑い日に土台引きしてくれた稲田さん棟梁長谷川さん
ひょうひょうと足場の上を渡っていって一心に作業してくれていた嶋田さん


もう、全員にありがとうを言いたい。


オットの描いた家を、形にしてくれてありがとう。


1人感極まっていると、棟梁が「まだこれからやで!」と、ツッコんでくれた。


そうよね、ヨメ、フライング完成会を脳内でやっちゃったわ。


家は電気も配線されて、ドアやガルバリウム鋼板の屋根も付いて、家らしくなってきた。




これからの作業は外壁の断熱材を入れ込むフカシ部分の板の設置。
断熱材の設置があと何日かしたらできる、と稲田さんに聞いて帰ってきた。


オットが引っ越し宣言した日、
はじまりの日より9か月と25日。

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