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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ！と宣言。
大阪ど真ん中からのんびり田舎暮らしへ。
オット両親、ヨメの4人の2世帯2軒で滋賀南部へ移住。
2020年11月、コダワリの我が家が完成。
高気密・高断熱住宅を建て、住み始めてからの記録。
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高気密・高断熱住宅に住み始める3日前。

引っ越し。
夫婦とも独身時代から引っ越しは山ほどしてきた。

結婚して、大阪市内の借家へ。
2年後、同じ大阪市内に中古の家を買った。
引っ越しは自分たちでトラックを借りてした。
そこから16年。
長く住み、新婚だった私達ももうオッサンとオバチャン（笑）
スッキリと暮らしていたつもりだったんだけど2人とも趣味が多すぎて、この16年で荷物は増え、軽トラでは運びきれない量になっていた。

さて。
引っ越し屋さんの見積もりでは4ｔトラックに乗るくらい。
段ボールに詰めても詰めても荷物は減っていかない。
それを、猫たちが不安そうに見守る。

そして、引っ越し決行日Ｘデーまで2週間も前から荷詰め始めちゃって、
ヨメちゃん、アレどこー？？
オット、アレもうしまっちゃったっけ？？
が、多発。
引っ越しあるある～。よね（笑）

段ボールを積み上げ、ふと見ると段ボールの側面に某社のロゴが…。
「引っ越しはアー　！」

ちょうど白いガムテで「ト」が隠れていい感じに笑える～(≧▽≦)
引っ越しは色んな「アーッ！」がありそうな予感。

そして、引っ越しＸデーよりひと足先に、猫たちを新しい家に移動させる事にした。
慣れ親しんだ家から荷物が運び出されるのはびっくりするだろうし、引っ越し屋さんの運び出しに扉を開け放すとパニックになって脱走する恐れもあるし。

我が家の猫たち、黒猫のくぅちゃん。それと妹の三毛猫のぷぅちゃん。10歳ちょっと（人間でいうと60歳くらい？）
猫をキャリーに入れて、それと私達の寝る布団と、猫トイレやエサと一緒に車に積み込み走り出す。
ちょっとでも安心できるように後部座席にヨメが見えるところにいるんだけど、不安と恐怖で目を合わせてくれない。
いつも高くて細いボーイソプラノで甘えて鳴いてくる、くぅちゃんが野太い声で「アーーーオゥ…」と鳴いている。
…あなた、いつもの美声は仮の姿だったの！？本当は野太いオッサンだったのね！？
ぷぅちゃんは怖くて「ぎゃわぅぅぅー」と鳴きながらも外の景色が新鮮なのかじーーっと眺めてる。

新しい我が家に着いたよ。
リビングでキャリーを降ろして、扉を開ける。
…出ない。2匹ともピクリとも動かない。
くぅちゃん、ぷぅちゃん。ここがあなたたちの新しい家よ。
お外の庭には鳥さんが来るかもよ。
ほら、雲があんなに流れてるよ。
色々話しかけるけど、固まって出てこない。
飼い主ほど信用ならないものはない。
うん、そらそうだ。いきなり知らんとこ連れてこられるしな。

しばらく放置して自分たちの布団や猫のトイレの設置をしていたら、
ぷぅちゃんが、そろ～っと出てきた。

まだ何もない広いフローリングを壁沿いに歩いて、2階に上がって…
一番奥のトイレに入っていった。
続いて、くぅちゃんも。

猫って狭いところが好きなのよね。
うん、確かに我が家で一番狭いのはトイレだけど…。

トイレのタンクの下に顔突っ込んで、おしりだけ見えてる、くぅ＆ぷぅ。
超まぬけ。
このまま3時間くらい固まる。
無理に引っ張り出したらいけないので、人間たちは普通に「もうずっとここに住んでましたよ～」的な空気を出しておく。

一番私達の匂いのする（猫がいつも寝ている）布団をセッティングしたら、くぅちゃんがやってきて布団にもぐったまま固まった。
続いて、ぷぅちゃんも。
くぅちゃんはそのまま3日間動かず。

ヨメ、もうこのまま布団とくっついてしまうんじゃないか、痩せ衰えた黒猫が布団と一体化したらどうしよう、と心配で心配でたまにめくってみるけど、なかなか出てこない。

ぷぅちゃんは2日目に出てきて、家中を内覧会ならぬ「ニャン覧会」し始めた。
お風呂もしっかりね。

人間も猫も女は度胸ね（笑）

小心者のオッサンくぅちゃんも、女は度胸ぷぅちゃんも、少しづつ家に慣れていく。
新しいエサの場所、トイレの場所。
少しづつ覚えて、馴染んでいく。
猫たちが慣れるのと同じように私達人間も、少しづつこの家に、この土地に慣れていこう。

猫たちの引っ越し。
ええ、それはもう大変でした。

引っ越し日Xデーより
1か月前：貴重品やコワレモノ、植物はあらかじめ実家に運んでおいた。
3日前：猫たちの引っ越し。
前日：大阪の家から荷物の運び出し。
Xデー：朝から荷物の搬入。

このXデーからを住み始めとして起算していきます。