家建てます!ブログ

滋賀県で高気密、高断熱の家を建てる記録。

13話 前代未聞の契約書

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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ!と宣言。
ヨメと、近くに住むオット両親の2軒で
大阪ど真ん中から滋賀南部へ移住計画。
チチハハの住む家と、その近くに我が家予定地を購入。
家を建ててくれる工務店も決まり、契約に向けて精査していく。
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3月上旬。
フィックスホームへ打合せ。


コロナの影響で中国工場が止まって、部材の一部が入荷出来ず、建具や設備メーカーさんが受注を一時停止しているところもあるらしい。
一部の大工さんではネジ、釘が足りなくなるのでは…とトイレットペーパー買い占め騒動のような事になっているとか…。
こんなところでもコロナの影響ってあるのね…。


打合せでは、通し柱の位置、内壁の下地補強、使う部材の確認、窓の位置微修正。
契約に向けて大きな仕様変更などの確認。
ここまででざっと2時間。
いつもよりは早い。
アドバイザーの楢崎さん、
「あとは、当社標準の契約書をメールに添付しますので、目を通しておいて下さいね」
それと、契約に必要な物などを聞いた。
さぁ、次回はいよいよ契約かな。


家に帰ってきてすぐ、楢崎さんから契約書が届いた。
ここでごく普通の人はフンフン。オッケー。ってなるはず。


しかしオット。
神経質でコダワリ強め。
打合せでの確認事項も細かければ、契約書も細部まで読み込むタイプ。
そういうヨメも昔々ハタチ前、職場に来た保険のセールスのおねーさんがくれた保険のパンフに書いてある小さい小さい字でみっちり書いてある「約款」を隅々まで読んで理論武装してお断りしたオンナよ。


思い返せば結婚後初めての喧嘩はホームセンターだった。
オット「トイレの電気は何ワットがいい?」
ヨメ「えっ、そんなんテキトーなやつでいいやん」
オット「いや二人で一緒に暮らすんだから2人で相談して決めよう」
ヨメ「はぁ?じゃ、テキトーに決めてよ」
オット「だってヨメちゃんがどれくらいの明るさがいいのか分からんし」
ヨメ「だってトイレでしょ?なんとなく明るかったらいいし」
オット「だからー」
ヨメ「だってー」
ホームセンターの電球コーナーでそんなやりとりを3ループくらいして
ああ、この人とやっていけるんやろか。。。と、お互い思った。
その後お互いに学習してオットはヨメに対してテキトーを学び、ヨメはオットに対してガッツリ向き合う覚悟を決めた。


そんなオット。
コダワリまくり、脱線しまくりのフルオーダーでは、規定の契約書どおりにはいかない。
契約書の一語一句を精査して、(施主側)が(工務店側)に対して、あいまいな点や不利な条件を何か所か発見して楢崎さんにメール。
楢崎さん、メール見ておもっきりのけぞっただろうな。。。
わかるよ!楢崎さん。
これでもオットは「工務店の方々が気を悪くしないだろうか…」と、考え考えメールしてたんです。


でもね。
オットは「ここ、もうちょっと安くならんの?」は絶対に言わない。
部材を調べ金額と大きく離れた金額が書いてあったら指摘するけど、「マケテー」は絶対に言わない。
原価は気にするけど、そこにはたくさんの人の手がかかっている事を知っている。
工務店の方たち、これからお世話になる大工さんたち。
その人たちがいないと家は1人では建てられない。


オットもヨメもそれぞれ個人事業主として四半世紀。
経営も経理も営業も現場もよーく分かっている。
これから手をお借りする色んな方の労力に見合うキチンとした金額を算出したい。
気分よく、いい仕事をして欲しい。


だからオットは今のうちに出来るだけ揉め事が起こらないように、出来るだけスムーズに物事が運ぶように、色んな事を想定して、一生懸命大真面目に契約書と格闘しているのだ。


契約書は社内で検討します。と、楢崎さんからお返事があった。
多分あと2.3往復くらいはするんじゃないかと思う。
楢崎さん→戸井田さん→社長さんの順番で上がっていった書類を見て、3人で「うーーーん…」と腕組みして困り果てたお顔が目に浮かぶ。


契約書を客が校正して突っ返してくるなんて事、会社始まって以来じゃないかと思う。 うん。間違いなく。


はたして3月中に契約を結べるのか!?


オットが引っ越し宣言した日、
はじまりの日より4か月と20日。

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