家建てます!ブログ

滋賀県で高気密、高断熱の家を建てる記録。

14話 六曜・十二直・三隣亡

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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ!と宣言。
大阪ど真ん中からのんびり田舎暮らしへ。
オット両親、ヨメの4人の2世帯2軒で滋賀南部で家探し。
チチハハの住む家は決まった。その近くに我が家予定地を購入。
家を建ててくれる工務店との契約に向けて準備中。
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工務店との契約に向けて、書類の準備中。
もう調べる事は調べつくし、万全の体制で契約日を向かえるだけになった。


だけど、なんだかソワソワして落ち着かない。


ジッとオスワリが出来ないオット。
同じ滋賀県下に神主さんの友達がいるので、地鎮祭や上棟式をしてもらえるかメールしてみた。
ヨメは何を用意したらいいのか、ざっくりと調べ始めた。


初穂料とお車代、祭壇、お供え物、青竹、しめ縄、塩、水、お神酒、盛り砂、鍬、テント、出席者の椅子、などなど。
ご近所さんに挨拶回りはするのか、手土産はどうするのか。
それぞれ神主さんが用意してくれるケース、工務店さんが用意してくれるケースがあってとりあえず友達に聞いてみる事になった。


友達に候補日を決めてもらう。
この中からいい日を選んでね。と、返信があった。


はて、「いい日」とは???


地鎮祭、吉日とかで検索したらなにやら色々出てきたよ~(; ・`д・´)


「六曜」これは分かる。カレンダーとかに書いてある大安仏滅とかのやつ。
大安友引は結婚式はOK。確か赤口は午前中OKだったっけ?
お葬式はブッダが滅した日の仏滅が良くて、友引きは「友を引っ張っていっちゃう」からNGなんだよね。
それくらいの知識しかないよ。


「十二直」これはなんだ!? 建築用の吉日があるのね。
建(たつ)、除(のぞく)、満(みつ)、平(たいら)、定(さだん)、執(とる)、破(やぶる)、危(あやぶ)、成(なる)、納(おさん)、開(ひらく)、閉(とづ)
以上の12日で地鎮祭、上棟式、造作、水道開栓などの吉日は建、満、平、定、成、開がいいのね。


なおかつ「三隣亡」っちゅうのもあって、六曜、十二直が良くても、この日に建てられた家は後日大火を起こし、隣近所の三つ隣までを滅ぼすとされる不吉な日らしい。


…めんどくっさー!


オットも同じようなサイトに行きつき吉日とはなんぞや、で夫婦とも「???」状態。


オット「そもそもツレに頼んで土地神さんによろしくねーって言うのに、なぜ出てくる!? 仏滅は神さんと関係ないやろ、キリスト教徒はクリスマスでいいやん」
無宗教夫婦、神も仏も信じてないけど、土地や神様、社寺仏閣にはそれなりに尊ぶ気持ちはある。


三隣亡はもっと「???」
元々「三輪宝」で「良し」だったのがなぜか「悪し」になってなぜか「三隣亡」という漢字を当てはめちゃって「三軒隣までウンヌン~」になっていった…。と、いう説がある。


もう、意味わからんわーーー!!!


日本人のこの手のセンスがわからん。
当て字、語呂合わせ、くっだらーん。
小学生レベルのイジメみたい。「草間さん、くっさ~」とか「池上さん、便所紙~」みたいなノリよね。。。


くっだらーーーん!!!


そのうえ、もしも近隣住民の中に信心深い人がいた場合これらを無視した悪し日に執り行うとヒンシュクを買います。とか書いてある。
いやいや、一般的なサラリーマンでもなく、一般常識にも疎い私達。 


そんなんそのうち色々バレるわーーー(笑)


結果。。。
オットの友達が選んでくれた候補日はどれも「いい日」だったので、その中から「最もいい日」を第一候補にしときましたよ。


オットが引っ越し宣言した日、
はじまりの日より4か月と22日。

13話 前代未聞の契約書

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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ!と宣言。
ヨメと、近くに住むオット両親の2軒で
大阪ど真ん中から滋賀南部へ移住計画。
チチハハの住む家と、その近くに我が家予定地を購入。
家を建ててくれる工務店も決まり、契約に向けて精査していく。
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3月上旬。
フィックスホームへ打合せ。


コロナの影響で中国工場が止まって、部材の一部が入荷出来ず、建具や設備メーカーさんが受注を一時停止しているところもあるらしい。
一部の大工さんではネジ、釘が足りなくなるのでは…とトイレットペーパー買い占め騒動のような事になっているとか…。
こんなところでもコロナの影響ってあるのね…。


打合せでは、通し柱の位置、内壁の下地補強、使う部材の確認、窓の位置微修正。
契約に向けて大きな仕様変更などの確認。
ここまででざっと2時間。
いつもよりは早い。
アドバイザーの楢崎さん、
「あとは、当社標準の契約書をメールに添付しますので、目を通しておいて下さいね」
それと、契約に必要な物などを聞いた。
さぁ、次回はいよいよ契約かな。


家に帰ってきてすぐ、楢崎さんから契約書が届いた。
ここでごく普通の人はフンフン。オッケー。ってなるはず。


しかしオット。
神経質でコダワリ強め。
打合せでの確認事項も細かければ、契約書も細部まで読み込むタイプ。
そういうヨメも昔々ハタチ前、職場に来た保険のセールスのおねーさんがくれた保険のパンフに書いてある小さい小さい字でみっちり書いてある「約款」を隅々まで読んで理論武装してお断りしたオンナよ。


思い返せば結婚後初めての喧嘩はホームセンターだった。
オット「トイレの電気は何ワットがいい?」
ヨメ「えっ、そんなんテキトーなやつでいいやん」
オット「いや二人で一緒に暮らすんだから2人で相談して決めよう」
ヨメ「はぁ?じゃ、テキトーに決めてよ」
オット「だってヨメちゃんがどれくらいの明るさがいいのか分からんし」
ヨメ「だってトイレでしょ?なんとなく明るかったらいいし」
オット「だからー」
ヨメ「だってー」
ホームセンターの電球コーナーでそんなやりとりを3ループくらいして
ああ、この人とやっていけるんやろか。。。と、お互い思った。
その後お互いに学習してオットはヨメに対してテキトーを学び、ヨメはオットに対してガッツリ向き合う覚悟を決めた。


そんなオット。
コダワリまくり、脱線しまくりのフルオーダーでは、規定の契約書どおりにはいかない。
契約書の一語一句を精査して、(施主側)が(工務店側)に対して、あいまいな点や不利な条件を何か所か発見して楢崎さんにメール。
楢崎さん、メール見ておもっきりのけぞっただろうな。。。
わかるよ!楢崎さん。
これでもオットは「工務店の方々が気を悪くしないだろうか…」と、考え考えメールしてたんです。


でもね。
オットは「ここ、もうちょっと安くならんの?」は絶対に言わない。
部材を調べ金額と大きく離れた金額が書いてあったら指摘するけど、「マケテー」は絶対に言わない。
原価は気にするけど、そこにはたくさんの人の手がかかっている事を知っている。
工務店の方たち、これからお世話になる大工さんたち。
その人たちがいないと家は1人では建てられない。


オットもヨメもそれぞれ個人事業主として四半世紀。
経営も経理も営業も現場もよーく分かっている。
これから手をお借りする色んな方の労力に見合うキチンとした金額を算出したい。
気分よく、いい仕事をして欲しい。


だからオットは今のうちに出来るだけ揉め事が起こらないように、出来るだけスムーズに物事が運ぶように、色んな事を想定して、一生懸命大真面目に契約書と格闘しているのだ。


契約書は社内で検討します。と、楢崎さんからお返事があった。
多分あと2.3往復くらいはするんじゃないかと思う。
楢崎さん→戸井田さん→社長さんの順番で上がっていった書類を見て、3人で「うーーーん…」と腕組みして困り果てたお顔が目に浮かぶ。


契約書を客が校正して突っ返してくるなんて事、会社始まって以来じゃないかと思う。 うん。間違いなく。


はたして3月中に契約を結べるのか!?


オットが引っ越し宣言した日、
はじまりの日より4か月と20日。

12話 断捨離

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いままでのあらすじ。
2019年11月。
オットが突然引っ越しだ!と宣言。
大阪ど真ん中からのんびり田舎暮らしへ。
オット両親、ヨメの4人の2世帯2軒で滋賀南部で家探し。
チチハハの住む家は決まった。その近くに我が家予定地を購入。
家を建ててくれる工務店も決まり、契約に向けて精査していく。
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契約に向けてフィックスホームからの見積もりを待ってる間。
マテ!の出来ないオット、ソワソワと落ち着かない。
ヨメにもソワソワがうつってきた。


新しいおうちはもうすでに脳内では建っている。
ここにソファ置いて、お庭を見ながら1日の大半を過ごす仕事机があって、



キッチンの家具どこにどう置く?


そこから始まった半年以上先の引っ越しの準備(早すぎ!!)
メジャーとメモを手に2人ウロウロと冷蔵庫や家具のサイズを測り始め、新しい家の間取り図ソフトに落とし込み3Dに切り替えてグルグルと眺める。


クローゼットに入れる衣装ケースの数、今2階の押し入れに入っている山のようにある本と漫画とDVD。釣りやキャンプ道具、電子ピアノ、着物の桐箪笥、生け花用花器類、ミシンや手芸道具、ワインセラーや防湿庫、季節ものや客人用の布団、押し入れ半分はある工具や木材の置き場所を決めていく。


吹き抜けを作った為にちょっと狭くなった寝室に対してベッドの長さが若干キツキツ。
このベッド、ヘッド部分が分厚いんだよなぁ。
オット、ブツブツと言いながらトンカチやらジグソーやら出してきた。
ヨメは自分の仕事用の物を入れているカラーボックスを一つ減らさなければいけない事が発覚したので、棚の整理を始めた。


オットは2階でなにやら木工を始め、ヨメはリビングで棚と格闘。
もう着けないアクセサリーやマニキュア、メモや保留中のまま忘れ去られていた色々をごみ袋にポイポイしていく。
仕事のものと趣味のものが混在していたのを分けて収納する。
今までカラーボックス4個並べてたのが1個減り2段空になった。
合計5段分のごみがごみ袋2つ分。
いやーーー! 私、ごみと暮らしてたのねーー!?


オットの様子を見に行くと、やっぱりごみ袋が3つほど脇に置かれ、ベッドのヘッド部分の厚みが1/3になっていた。
「ベッドの背もたれの革はがして中の金具はずして骨組みをギャーンと切って、再度金具を取り付け革を張り付けてタッカーした!」
そして、片付けついでにホームシアターセットと9.1chスピーカーも片付け、1部屋ガラーンと片付いてしまった。


我が家、子無夫婦2人暮らし、と猫2匹。
趣味が多く自宅で仕事をしている関係上、ミニマリストにはなれないけど結構スッキリ暮らしているつもりだった。


いやいや。ごみ出てくる出てくる。


そんなわけでフィックスホームとの打ち合わせの合間にソワソワと引っ越し断捨離が始まった。