さて、前回まで全国23か所でのシミュレーションを行ってきました。 今回は滋賀県の私が住んでいる地域で、実測値と比較はされましたか、とコメントを頂きましたので計算を行ってみました。 表だらけで見づらいと思いますが、計算間違いがないか(例によって他力本願)皆さんの突込みを受ける覚悟で、順々に計算の手順... 続きをみる
パッシブデザインのブログ記事
パッシブデザイン(ムラゴンブログ全体)-
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日射取得という言葉の響きは良いことしかないように聞こえます。 ですが忘れてはいけないのがオーバーヒート。 「暖かい」 から 「暑い」 たった数度の上昇で、気持ちいい、という感情が不快に切り替わるのです。 夏の26℃は「気持ちいい」 30℃は「暑い」 冬の18℃は「少し寒い」 冬の22℃は「快適」... 続きをみる
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光シリーズももう何回目なのでしょう。 ようやく終わりが見えてきました。 いよいよメインの計算、冬の日射取得です。 ■各方角の1か月の日射取得(kW/㎡・月)を出す 例:稚内市、1月のAPW430クリア(日射取得型) 日射熱取得率(η値)0.57 U値0.94W/㎡ 南面・1カ月の予想日射取得46... 続きをみる
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もったいぶってもしょうがないので、グラフをどんどん張っていきますよー。 南面の窓に当たる日光量を計算しました。 窓の外側ですからね。ガラスを通って減衰する前のエネルギー量です。 グラフの基本の形はM字形になっています。6月は庇で遮られますので凹むのです。 庇の長さは60cm弱くらいのイメージです。... 続きをみる
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一月のデータが出たので、あとは、冬の期間を考えていく必要があります。 初めの計算では一律同じ期間(2.7カ月)でやってみましたが、ハタと気づいたんですよ。 大阪と北海道、どう考えても暖房を必要な期間、違くね? 日本は縦に長いですから、いろんな気候があるわけです。 冬といっても「何度から暖房必要か」... 続きをみる
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■冬の熱損失を計算する いよいよパッシブデザインの肝、熱損失の計算です。 おさらいの式です。 熱損失(W/㎡・毎時)=外皮面積 × K(気温差)× UA値 気温差、って簡単に言いましたが、いろんな数字があります。 月の最低気温、最高気温があって、やはり一番参考になりそうなのが「月の平均気温」 最低... 続きをみる
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さあ、いよいよパッシブデザインの本領、冬の日射取得について語ってみたいと思います。 落ちてくる日光はタダなんです。 冬の暖房費はどうしても高くつきますよ。 日光で省エネルギーを考えましょう! いい話ばっかりですよね。 で、私は、つい考えちゃうんです。 「ほんまに?」って。はい、へそ曲がりです。 省... 続きをみる
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【高気密高断熱住宅の光熱費3】2020.12.23~2021.1.26
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いままでのあらすじ。 2019年11月。 オットが突然引っ越しだ!と宣言。 大阪ど真ん中からのんびり田舎暮らしへ。 オット両親、ヨメの4人の2世帯2軒で滋賀南部へ移住。 2020年11月、コダワリの我が家が完成。 高気密・高断熱住宅を建て、住み始めてからの記... 続きをみる
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日射取得の計算でね。 いろいろと書いたじゃないですか。 斜辺がどーの。手計算がどうのって。 ソフトが高い(18万円)から、私エクセルでやったわけなんです。 はい、ここまで前振りです。 勘のいいひとはそろそろ気づいてるかと思うんですけど。 いつものように、施主ブログを眺めててですね。 ※ブログ、勝手... 続きをみる
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日射取得、長文書き終わってやれやれと息をついて。 何の気なしに検索掛けたんですよ。思い付きで。 「冬 窓 日射取得 w/m2」 開口部の日射熱取得性能及び断熱性能の評価方法に関する調査 https://www.mlit.go.jp/common/000208396.pdf 調査の面々を眺めてみれば... 続きをみる
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【オット小話】 施主として考えたこと ⑪ なんちゃってパッシブ
ぶっ続きで、太陽の話しか書いていない自分にビックリです。 皆さん、興味を持ってもらえてるのでしょうか。 わからないですけど、今回で日光の話もおしまいです。 いよいよ総まとめ。 ■なんちゃってパッシブを達成するには パッシブデザインの本家は厳しい条件を満たさないと認可が下りませんが、こちらは所詮素人... 続きをみる
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【オット小話】 施主として考えたこと ⑩ 日射取得 地域の特性
前回で日射取得の理論値は出ました。 表にしたものがこちら。 グラフも再掲します。 東西の窓からは、一日当たり10~2月で1,000~1,500W/㎡ (day)。 3月~9月で2,500W/㎡ (day)強。 冬以外の季節で、これをどう避けるかが重要です。 南からは9月~3月で4,000W/㎡ (... 続きをみる
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今回は、今までの計算によってできたグラフを並べていきます。 太陽の高度変化グラフです。赤い線が地上の境目となっています。 月によって、軌跡が違うのが見てとれます。 次に推測した取得エネルギーのグラフです。 4月~9月まで12時付近が下がっているのは、庇による日光遮断ができているということです。概ね... 続きをみる
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さて、前回の計算で「太陽のエネルギー量」が判った!と書きましたが あれは嘘でした。 なぜなら、あの計算式は「外の日当たりが遮られない屋根や庭」の平面の計算式であって 「家の中の、窓を通じて中に入る光のエネルギー量」ではないからです。 つまり、前回の計算で得た知識をもとに、「部屋に差し込んだ光」のエ... 続きをみる
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■日射取得を考える その2 前回太陽定数、という言葉から、太陽エネルギー量については少しづつ見当がついてきました。 もう少し探るべく「太陽定数 cal」 このキーワードで検索したところ、次のサイトが見つかりました。 以下引用です。 太陽光発電の発電特性は、太陽放射特性によって規定される。 まず、... 続きをみる
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■日射取得を考える その1 さあ、いよいよ「なんちゃってパッシブ」についてお話ししたいと思います。 今回自分で文章をまとめていて、うんざりするほど計算が出てきました。 さあ、いつもの誰得シリーズですが始めていきますね。 「パッシブデザイン」 素敵な響きですよね。 ・冬の太陽光を南の窓から取り入れて... 続きをみる